
操作してないのにジョイコンが勝手に動くんだけどこれってどうゆうこと!?
業者に修理してもらうしかないのかな?
こんな疑問にお答えします。
結論として任天堂SwitchのJoy-Con(ジョイコン)が勝手に動いてしまう不具合は、自分で修理することができます!
この記事では、『キャラクターが勝手に動く』『いくらジョイコン補正しても直らない』『カーソルが動いて選択しにくい』といった、故障の原因であるジョイコンのドリフト現象解消のため、スティックを自分で交換する方法について解説していきます。
●本記事の内容
- ジョイコンスティック交換(左側)の手順が分かる
- 交換に必要な修理キットの揃え方が分かる
- 自分で交換を行った際のデメリットが分かる
●本記事の執筆者

電化製品の修理経験なし。業者頼りで修理や部品交換なんて考えたことがなかった僕ですが、結果として1時間とかからずに交換できた方法手順を画像を交えてお伝えします。
「新しく買うくらいなら修理したい」「業者に頼らず自分でなんとか直したい」「少しでも出費をおさえたい」方の参考になればうれしいです。
前置きはこの辺にして、早速はじめましょう。
ジョイコンを自分で修理する前に確認したいこと

そもそも「ジョイコンって精密機器だから、業者でしか修理できないんじゃないの?」と思われる方も多いかもしれませんが、じつは起こりうる不具合のほとんどは自分で比較的簡単に修理ができるんです。
修理へのハードルが下がったところで、ジョイコンスティック交換に取りかかる前に確認するべきことが2つあります。
その2つとはこちらです。交換する前に必ず確認しましょう。
- ジョイコンは最新の状態に更新されているか?
- ジョイコンのスティック補正しても症状が変わらないか?
それぞれ解説していきます。
ジョイコンが最新の状態に更新されているか確認する
まずはジョイコンがしっかりと更新されているか確認しましょう。
物理的に壊れたのではなく、操作感がちょっとおかしい…いつもじゃないけどたまになる…などの場合にはジョイコンを最新の状態に更新することで改善する場合もあります。
方法としては、Switch本体のホーム画面から設定→コントローラーとセンサー→コントローラーの更新を選択するだけでOKです。
更新が必要であれば自動で更新されますので、少しでも「おかしいな?」と感じたときは更新を確認するのをおすすめします。
ジョイコンのスティック補正しても症状は変わらないか?
ジョイコンが最新の状態に更新されているのを確認したら、スティック補正をしてみましょう。

比較的軽微なドリフト現象であれば、ジョイコンのスティック補正で改善します。
やり方としては、設定→コントローラーとセンサー→スティックの補正へと進み、補正したいスティックを倒すだけでOKです。


ジョイコンが勝手に動いてしまう時は、焦らずにまずスティック補正を試してみましょう。
スティック補正をしても直らないようなら、スティックの摩耗や劣化が原因でドリフトしてしまっている可能性が高いです。そのままにしておいても直ることはありませんので、交換することをオススメします。
次に、交換する際に必要な物を準備しましょう。
ジョイコンのスティック交換に必要なものを準備する

ジョイコンのスティックを交換するためには、絶対に必要なものが3つあります。
その3つとはこちらになります。
- ジョイコンスティック交換用パーツ
- +ドライバー・Y字ドライバー
- ピンセット・バール
それぞれ解説していきます。
ジョイコンスティック交換用パーツ
スティックの交換には代替えのパーツが必ず必要になってきます。
ジョイコンスティック交換パーツとして、Amazonや楽天などで多数出品されていますのでネットで準備するのが簡単です。
購入の際には2個セットのものを購入すると割安で手に入れることができ、右側のジョイコンがドリフトした際の予備として取っておくことができるので、2個セットで準備するのをおすすめします。(2個セットで安いものだと600円くらいからあります)

Amazonなどのネットショップに限らず、家電量販店などでも売っていることがありますので探してみましょう。
+ドライバー・Y字ドライバー
ジョイコンは精密機器となりますので精密ドライバーが必要になってきます。
精密ドライバーだけであればダイソーなどの100円ショップで手に入りますが、ジョイコン修理にはY字型の精密ドライバーが必要になりますのでホームセンターもしくは、Amazonンなどのネット通販で購入しましょう。
ドライバーのサイズとしては1.5mm~2.2mmもあればスムーズに作業できると思いますので、サイズをしっかり確認してから購入しましょう。
ピンセット・バール
ジョイコンのスティックを交換する際には小さな部品や、配線コードの端子などを外す必要がでてきます。とても小さいコードや端子が多いので、工具を使わず作業を行うと力加減の調節が難しくなるので、予期せぬ破損につながるおそれがあります。
なのでジョイコンを開く際や、端子を引き抜く際にはピンセットやバール(ヘラのようなものでもOK)が必要になります。

ひとつずつ揃えるのは大変だなぁ…セット品とかないのかな?
と思われる方は、すべてがセットになっている修理キットを用意してしまうのが手っ取り早いです。

僕もめんどくさがり屋なのでAmazonでオールインワンの修理キットを購入し修理に挑戦しました。
ちなみに今回使用した修理キットはこちらになります。

箱の中身はこんな感じです。

今回はスティックのみを使用しましたが、レール交換やその他の修理にも対応しているキットなので、これがあればSwitchの修理がマルチに出来ちゃいます。しかもお手頃価格なのがうれしいポイント!
ジョイコンスティック交換(左側)の手順
今回は左のジョイコンスティック交換の手順について解説していきます。
- 手順①ジョイコン裏側のネジを4本外す
- 手順②バッテリーを外す
- 手順③ネジを5本外し内蓋を取る
- 手順④壊れたスティックを取り外す
- 手順⑤新しいスティックと交換する
- 手順⑥内蓋のネジを5本取り付け元に戻す
- 手順⑦バッテリーをつないで戻す
- 手順⑧ケーブルをはさまないよう注意してジョイコンのカバーを閉じる
- 手順⑨入力デバイスの動作チェックを必ずおこなう
ひとつづつ画像を交えて解説していきます。
手順① ジョイコン裏側のネジを4本外す
まずはジョイコン裏側にある4つのネジをY字ドライバーで外します。

小さいネジですがしっかりと締めてあるので力加減に気を付けながら外します。
ネジ山を削らないようにゆっくり外すようにしましょう。(外したネジはなくさないようにしてくださいね!)
手順② バッテリーを外す
続いて、ネジが外れたら本体を開けていきます。
本体のカバーもがっちり組み付いていますので、先ほど紹介したバールやヘラなどをつかってこじ開けるようにして開きます。

無事に開けたらまずはバッテリーを外しましょう。

赤い丸の位置にある黒い端子がバッテリーの端子になります。
ネジで止まっているわけではなく、端子が溝にはまっているだけなので上に引き上げるようにするとスムーズに外れます。

手で引き抜くことも可能ですが、力を入れすぎるとコードが断線する可能性もあるためピンセットを使って優しく外しましょう。

バッテリーの本体は両面テープで留まっています。ヘラを使って優しく剥がすように取りましょう。
手順③ ネジを5本外し内蓋を取る
バッテリーを無事に外すことができたら、内蓋を外していきましょう。

画像のように計5か所のネジで留められていますので、+ドライバーを使ってゆっくり外していきます。
注意点としてネジの長さはすべて同じじゃありません!個体差なのか劣化なのか分かりませんが、長さの違うネジが混在していました。
すべてのジョイコンで同じとは言い切れませんが、外したネジの順番や位置を覚えておいた方がいいです。

ネジが無事に取れれば、内蓋を外すことができますので次に進みましょう。

僕は外したネジの順番が覚えられそうになかったので、外した位置通り順番に並べて置いておきました。結果として組付け時にスムーズに組付けられたので、自信のない方にはオススメの方法です。
手順④ 壊れたスティックを取り外す
次に、内蓋が外れたら新しいスティックに交換していきましょう。まずはスティックを止めているネジとケーブルを取り外します。

ケーブルを外す際は、画像の位置にある「ラッチ」と呼ばれる部分を引き上げます。そうすると、ケーブルが引き抜けるようになりますので、ピンセットを使って優しく引き抜きましょう。

ケーブルが無事に外せたらネジを外します。画像はケーブルで隠れてしまっていますが、赤丸の位置に2か所とまっているので+ドライバーで外しましょう。

精密機器という事を忘れずに、力が入りすぎないよう優しく作業しましょう。

無事にスティックが取り外せました。
手順⑤ 新しいスティックと交換する
ここからは今までやってきたことの逆の作業をしていきます。

まずは、新しいスティックのネジ穴を合わせてネジを留めましょう。
次にピンセットを使ってケーブルを取り付けていきます。この際、ケーブルを押し込みすぎないように注意することと、右側のケーブルは内蓋に付いているケーブルの下を通すのを忘れないようにしましょう。
ネジ穴を合わせれば正しい位置に収まりますので安心してください。

ここまでくればあと少しで完成です。がんばりましょう!
手順⑥ 内蓋のネジを5本取り付け元に戻す
新しいスティックとの交換が完了したら、再び内蓋を元に戻します。


外したネジの長さや場所に注意しながら、元の位置に戻して締めこみましょう。
手順⑦バッテリーをつないで戻す
そして、内蓋を無事に取り付けられたら、バッテリーを取り付けます。


バッテリーの本体を取り付ける前に、端子の方を先に取り付けるとスムーズにいきますよ。
手順⑧ケーブルをはさまないよう注意してカバーを閉じる
ここまできたらほぼ完成です。
外蓋に繋がっているケーブルを挟まないように注意しながら蓋を閉じます。

最後に、一番はじめに外したネジ4本をY字ドライバーで取り付けて完成です。


ここまでで工具を使った交換作業は無事終了です。お疲れさまでした!
手順⑨入力デバイスの動作チェックを必ずおこなう
スティック交換が完了したら、ジョイコンが正しく動作するか確認しましょう。

本体の設定→コントローラーとセンサー→入力デバイスの動作チェックに進みます。

ボタンの動作チェックに進み、すべてのボタンを押してきちんと反応するかどうか確認します。

押せるところはすべて押して確認しましょう。問題なく表示されたら完了です。

スティック補正でも、きちんと+マークになっているので正しい位置になっていることが確認できます。

以上で終了になります。お疲れさまでした。
余談 ドリフトを起こす原因てなんなの?
スティックが目に見えて曲がっているわけでもないのに、勝手に動いてしまうドリフト現象の原因として一番に考えられるのはスティックの摩耗や部品の劣化です。
なぜなら、キャラクターの移動などでよく使う左側のスティックは、知らず知らずのうちに摩耗や劣化しているのでドリフト現象が起きやすいです。
見た目では壊れているように見えないので、たちの悪い故障と言えるでしょう。

子どもが遊んでいるのを見て気づいたのが、めっちゃ力強くスティック操作してるってこと!大人であれば思いっきり倒さなくても動くことは分かりますが、子どもはそうはいきませんよね。
ジョイコンを自力で修理することにより起こるデメリット

ここまで、自分でジョイコンのスティックを交換する方法を解説してきましたが、自分で交換することのデメリットはずばり!すべてが自己責任になることです。
- 断線などによる2次被害のおそれがある
- メーカーによる修理が受けられなくなるおそれがある
それぞれ解説していきます。
その① 断線などによる2次被害のおそれ
素人の僕でも交換することはできましたが、力加減が難しい箇所が何個も有りました。
そのため、余計な力を加えすぎてしまうとケーブルが断線したり、端子を無理に引き抜いて端子や本体の基盤が壊れてしまう可能性があります。
もし基盤が壊れてしまったら、余程の知識のある方以外は買いかえるしか方法はありません…。
そのため、慎重な作業を心がけましょう。
その② メーカーによる修理が受けられなくなるおそれ
任天堂の修理サービス規程/保証規程に書かれているように、メーカー以外での修理・分解・改造による故障や損傷、または、分解や改造された痕跡がある場合は、保証期間内であっても修理・交換をお断りすることがあります。
このように規程で定められていますので、自分で修理した場合にはいくら保証期間内であってもメーカー修理を受けられず泣き寝入り…ということも起こる可能性があります。
余談② 自分で直す勇気が出ないならメーカーや業者に頼るのもあり!
どうしても自分で直す勇気が出ない方は、任天堂のメーカー修理や街の修理屋さん(郵送も可)に頼むのも一つの手です。
任天堂に頼むのであればジョイコン1本につき2200円(税込 23.12月現在)で修理可能です。保証期間内であれば故障品を送るのに着払いでOKですが、保証期間切れだと別途送料もかかってきます。また、修理期間も10日~14日ほどかかります。
逆に街の修理屋さんに頼むと即日対応してくれるところがほとんどです。また、ネットのiPhone修理業者でもSwitchの修理に対応している会社もあります。
店舗に直接持ち込めば修理を待つ時間はメーカーに比べ驚くほど短いです!ただ素早い対応をしてくれる分、メーカーの修理代金と比べ費用も割高になります。(相場としては3000円~6000円ほど)
余談③ 郵送修理で少しでも時間短縮したいなら…
店舗に持ち込まずに、少しでも早く郵送で修理するなら、ネットのiPhone修理店がオススメ!
【iPhone修理アイサポ】

iPhoneなどのスマホ修理がメインとなりますが、実は任天堂Switchの修理にも対応しています。
ジョイコンの不具合はもちろん、画面割れやソフトが認識しないなど様々な修理もOK!
メーカーに郵送して修理するよりは割高ですが、素早く対応してくれるので、店舗への持ち込みがめんどうなら選択するのもありです。

どうしても自分で修理する勇気が出ないなら、素直に業者に頼るのが吉です!
まとめ 自分で交換しちゃえば間違いなく安く早くできる!

いかがでしたでしょうか?
ジョイコンのスティック交換方法、自分で修理することによるメリット・デメリットを体験談を交え解説してみました。
リスクはありますが少しの時間と少ない出費で修理することができます。

どこよりも安くて早くできるのは間違いありません!買いかえるかどうか悩みながら使い続けるくらいなら、DIYだと思って今すぐ自分で修理しちゃいましょう!
ジョイコンが本体に認識されない時は…?
そんな不具合が出たときは、ジョイコン側か本体側どちらかのレールが破損しているか接触不良を起こしています。
もしジョイコン側の不具合であれば、以前修理した体験があるのでこちらをご覧ください。
*子供がゲームばっかりしてしまって不安じゃありませんか?
そんな方には、この本がおすすめ!
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【最後まで読んで頂きありがとうございました】
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